利用者必見!窓ガラスフィルム施工のマッチングサイトについて(後編)

前編では窓ガラスフィルムマッチングサイトがあるとご紹介しましたが、後編ではそのご利用注意点について、あくまでも「私見」に基づいてお話したいと思います

 

 

依頼者様にはA社、B社どちらのマッチングサイトでも、必要最低限の業者情報(施工実績や口コミ評価など)が開示されますが、業者の提供情報量が豊富であるA社に対して、B社は情報量も少なめです

B社でもたくさんの業者情報を書き込むことはできるのですが、価格最優先志向の依頼者様が多いせいか、提示価格が優先してしまい、あまり読んでいただけない印象があります

 

個人事業主の直接請負

価格優先のB社サイトでは職人さんが直接経営する個人事業主が選ばれる(成約にいたる)ことが多いです

個人邸は小口工事が多いため、材料費より施工費コストの割合が大きくなります。職人さんが直接請け負うことになれば、金額面で当社のような法人企業ではとても太刀打ちできません
B
社にエントリーする業者のほとんどがいわゆる「職人さん」である背景もご理解いただけると思います

ただし、これが依頼者様の利益になればよいと思うのですが、B社では成約に際して多額の仲介手数料を徴収するため、コストメリットをそのまま依頼者様が享受できるわけではありません

また、間違った知識で製品説明している方や、メーカーの保証年限以上の延長保証をしている方が多いのも大変気がかりです

施工技術に自信があることと瑕疵担保責任は全くの別モノであり、担保責任能力が十分あるとは思えない個人事業主が延長保証をするのは違和感を覚えます

 

相見積もりサイトを利用する場合の注意点

B社のマッチングサイトには見積条件共通仕様がありません

このサイトでは窓の大きさ(掃き出し窓、腰高窓、小窓)、枚数、フィルムタイプを入力するだけで5業者から自動応札されます

依頼者様が業者と成約するまでは両者の直接コンタクトは禁止されているので依頼者様のご希望詳細をお聞きできるのは成約後になります

両者理解に齟齬がある場合、この時点で初めて気づくわけで「想像しているのと違っていた」ということも多々あり、私自身も説明する際は大変苦慮しました

また、価格競争が大変激しいことから、業者によっては「これ本当に規格品使っているのかな?」などと思えるような低価格提示があったり、「飛散防止フィルム材料費は無料です」という業者もいたりで、まさにカオス状態!

  

このB社マッチングサイトには大きな問題点が2つあると思っています

①入札対象箇所のサイズ・数量指示が曖昧

窓タイプは「掃き出し窓」「腰高窓」「小窓」の3タイプだけ…

窓幅も高さもわからず、業者は想像で見積もりするしかありません

② 製品・施工の仕様基準がない

  1. 防犯フィルム・・・200μ程度の防犯性能が認められない薄いフィルムが使用される可能性あり
  2. デザインフィルム・・・「貼ってはがせる」などのホームセンター仕様が使用される可能性あり
  3. 遮熱フィルムと断熱フィルム・・・全く異なる両者の機能説明もなく、並列に扱っている
  4. 施工品質・・・国家技能検定の有資格者と無資格者の区別がない(「○○アカデミー出身」などの不明瞭な肩書提示)

 

入札には明確な仕様基準が必要!

私見ではありますが、各業者見積金額を比較検討するための大前提として、使用材料や施工技術の仕様最低基準(制限)を設けることが、ひいては依頼者様の利益を守ることにつながることになると思っています

施工対象箇所のサイズ・数量指示ができないというのはまったくの論外です

現にこの問題を指摘する声も少なくなく、私も本マッチングサイトの主催者に何度か申し入れをしましたが、全く取り合っていただけないのはとても残念です

 

入札前に業者との直接打ち合わせをできるマッチングサイトをお勧めします

窓ガラスフィルムは一般ユーザー様にはなかなか解りにくいものです

ましてや材料・施工品質の違いなどは尚も解りにくく、価格優先志向になるのは当然かもしれません

だからこそ、先ずは業者の実績、口コミ評価などを比較し、間違いないと思われる業者との打ち合わせを先行させることをお勧めします。

見積を取り寄せるのはその後からでは遅いとは思えませんが如何でしょうか?

A社マッチングサイトの業者間価格競争はB社ほど激しいものではありませんが、何よりも成約前から業者とコンタクトできるというのは依頼者様からしてもご指定の品質を担保できるという安心感があると思います

 相見積もりサイトの性格を理解いただき、上手にご利用ください

 

なお 今回のブログ記事は個人的見解を述べたものであり、B社マッチングサイトを誹謗するものではありません